ドレッシングは「かける」ではなく「あえる」くらいで
サラダを食べ終わったとき、お皿の底にドレッシングがたっぷり残っていることがありませんか? そんなときは、ドレッシングをムダに使っているだけでなく、エネルギーや脂質、食塩をとりすぎている可能性もあるので注意しましょう。
ここで、ドレッシング15g(約大さじ1)のエネルギー、脂質、食塩相当量をチェックしてみます。
エネルギー 49kcal 脂質4.7g 食塩相当量0.9g
・サウザンドレッシング
エネルギー 59kcal 脂質5.9g 食塩相当量0.5g
・和風ドレッシング
エネルギー 27kcal 脂質2.2g 食塩相当量0.5g
・ごまドレッシング
エネルギー 60kcal 脂質5.7g 食塩相当量0.7g
エネルギー、脂質、食塩相当量が案外多いことに驚いた人もいるのではないでしょうか。サラダの量にもよりますが、ドレッシングの1回の使用量は大さじ1を目安にしましょう。市販のサラダに添付されている小袋入りのドレッシングは、大さじ1より多いものもあるので注意してください。
またドレッシングをサラダにかけるとドレッシングが全体にいきわたらず、つい多く使いがちです。でも、あからじめドレッシングを野菜とあえておくことでドレッシングが全体にいきわたり、使いすぎを防げるうえに少ない量でも風味を感じやすくなります。あえるというひと手間は増えますが、ぜひ実践してみてください。
余分な脂を落とし、おいしさを保てる「蒸し料理」
水蒸気によって食品を加熱する蒸し料理は東アジアで発達しました。今から6000~7000年前の新石器時代の中国では、すでに蒸すという調理法が行われていたといわれます。日本でも3世紀ごろには蒸し料理があったようです。
このように長い歴史をもつ蒸し料理にはさまざまなメリットがあり、特に野菜の調理にぴったりです。
まず、蒸し料理は安定した温度(約100℃)で食材を外側から均一に加熱するため、野菜の形を崩さず、なおかつ、みずみずしさとおいしさを保てます。調理法によってキャベツ、かぶの甘みの感じ方がどのように変わるのかを調べた国内の研究では、キャベツとかぶは、蒸すと甘みを強く感じる傾向があることがわかっています。野菜が苦手な人や子どもでも、蒸し野菜ならおいしく食べられるかもしれません。
油を使わずに調理できるのも蒸し料理のメリット。また、肉などは余分な脂を落とすことで脂質を抑えられるので、脂質や体重のコントロールが必要な人には特におすすめです。水がなくならない限りこげないので、調理中つきっきりで見ている必要もありません。
ただし、蒸し料理は蒸し器などが必要で、水が沸騰して蒸し上がるまでに時間がかかるのが難点です。そこでおすすめしたいのが、電子レンジを使った蒸し料理です。