早慶出身者は生涯年収で平均より1億円以上稼ぐ

○早稲田・慶應義塾大学

日本で最もレベルが高く有名な私立大学の早稲田大学と慶應義塾大学。学費の高さも折り紙付きな一方で、卒業生の生涯年収も非常に高いことで知られます。日経転職版の2023年度版年収調査による早慶出身者の20代、30代、40代、50代の平均年収額は以下の通りです。

このデータ通りの数字がもらえるのであれば、早稲田大学、慶應義塾大学ともに3億と数千万円の生涯年収はもらえる計算になります。平均の生涯年収と比べて、大卒男性では8000万~1億円、大卒女性では1億円以上の差があります。

では、進学にかかるコストを考えます。なるべく安く東京都内で下宿する場合、入寮が現実的です。寮費はまちまちですが月額6万~8万円程度が相場のようです。安い寮の場合は食事が付かないケースもあり、追加で食費が2万~3万円程度かかります。

また、通信費や交通費も考慮すれば、さらに上乗せされます。基本的な生活費は12万~15万円程度とみるべきでしょう。ここでは、間をとって13万5000円で生活できると考えます。4年間の生活費合計は648万円。

4年制で1500万円程度かかっても、年収上昇分で回収

学費は学部によってまちまちなので、最高額を考えます。早稲田大学の場合、先進理工学部の188万7000円(入学金含む)が最高。2年目以降は入学金20万円がなくなるので、664万8000円が学費の合計金額です。

慶應義塾大学の場合、6年制の医学部、薬学部とそれ以外の学費に大きく差があるので、分けて考えましょう。4年制学部で最高額は薬学部薬科学科で、初年度229万3350円、次年度以降209万3250円。学費合計は857万3100円です。6年制学部で最高額は医学部で初年度390万3350円、次年度以降370万3250円。合計額は2241万9600円です。

生活費と学費を足し合わせた最高額は、早稲田大学の場合1312万8000円。慶應義塾大学の場合4年制学部で1505万3100円、6年制学部で2889万9600円となります。高額ではありますが、大学卒業による年収アップ効果を考えると、十分投資額に見合ったリターンが得られると考えられます。