総務の仕事なんて、「何でも屋だ」と言いたくなることでしょう。
しかし、仕事はそういうことの積み重ねです。
そして、そんな中でも、学び取れることは、山ほどあるのです。
総務の仕事をやってよかった
今振り返ると、日々、物件の契約書を見ることで、「賃貸借契約書」が読めるようになったことは非常によかった。
また、「物事の順序」が嫌というほどわかりました。
物件を見る、契約書をチェックする、事前に入金する、鍵を受け取る……という流れがわかったのも大きな経験です。
そして、社内の偉い人と会話する経験もできました。
どんなに会社で偉い人でも、社宅担当の僕に電話をしてきて、「自分が住みたい物件のリクエスト」を伝えてきます。
そして、プライベートな話ができる。
この経験が大きかった。
「それは大変ですね~」とか言って、偉い人のグチを聞くことができるのです。
一般的な組織では、一般社員が偉い人と会話することは少ないです。
それができることは、会社という組織の中では非常に強いコネクションを持つことにつながります。
さて、当時、僕も社宅に入居しましたが、最初の給与18万円から諸々が控除されて、手取りは「3万円」でした。
一体、どうやって生きていたのでしょう。
親に頼んで携帯代を払ってもらったり、いろいろな人に支えてもらいました。
20歳になったときには、総務のみなさんから「成人といえば」という意味で、お酒(一升瓶)とタバコ(ワンカートン)をいただきました。大人の階段を上った瞬間でした。
そうして社会人1年目から、総務としてバリバリのゼネラリストになります。
社宅担当から事務所担当、通信費担当といろいろなことを経験して成長していくわけです。