24時間換気し続けなければならない

このような住宅でカビを防ぐには、入浴後に浴室の水滴を拭きとるしかありませんが、毎晩そうすることは面倒です。

この住宅の北側は湿気のこもる室内だけでなく、外壁の劣化もあり、浮き上がってヒビが入っているところもあるそうです。

外壁については見に行く機会は少ないと思いますが、年に2回ほど、厳しい暑さ、寒さのあとにチェックしてみるといいでしょう。

採光・採風のない場所に水まわりをまとめる場合には、気密性、断熱性の高い住宅にすることが大切です。

なお、2003年以降の住宅に義務づけられている「24時間換気システム」は1年を通して作動させておく必要があります。電気で動かしているため月々数百円の電気代がかかりますが、スイッチを切ってしまうと室内の空気が循環しなくなるので湿気がこもり、カビが生える原因になってしまいます。

写真=iStock.com/Thai Liang Lim
24時間換気し続けなければならない(※写真はイメージです)

新築住宅でもゴキブリに遭遇する

建築中から引き渡しまでの工程でゴキブリが侵入する可能性があります。建築中は入り込むすき間があちこちにあるため、さまざまな害虫が侵入します。職人さんたちがいなくなって暗くなると虫が入ってくるのです。

ゴキブリは「敵」がいないところに侵入して行動する習性があります。まだ誰も住んでいない家は、ゴキブリにとって安心安全な場所なのです。

施工中エアコンなどを取りつけるために開けた穴から侵入することもあります。

ゴキブリは3mmくらいのすき間でもスルスルっと入ってきます。

水をあまり使用していない配水管も要注意です。ゴキブリは食べ物がなくても、湿気のあるところを好むので、配水管にも潜んでいます。知らぬ間に家の中まで入り込んでしまいます。そのため、新築住宅でもゴキブリに遭遇することがあるのです。