「自分で選び、実行すること」を積み重ねる

吉江さんのように、自分の暮らしを自分でコントロールしていくのは、自分の思い通りの人生を歩んでいこうという「意志を貫く力」によるものだと思います。この力は、すべての人にとって、暮らしの幸福度を握る鍵になります。

木村まり『幸せに人生を終えた人から学んだこと』(自由国民社)

自分が食べたいものを食べられること。
自分が行きたい場所に行けること。
自分がやりたいと思うことをできること。

ささやかなことですが、「自分で選び、実行すること」の積み重ねがその人の日々の暮らしになり、人生になっていきます。

どんな人でも、今の暮らしは、自分が重ねてきた小さな選択の上に成り立っています。そのことを自分で自覚されている方は、とても潔いものです。自分の人生を他人任せにしません。そういう人を見ていると、なんだか、こちらがすがすがしい気持ちになります。

そんな自立したりんとした姿に憧れてしまいますし、自分も何歳になってもそうありたいと思わされてしまうのです。

自分の人生はいつまでも自分で選択していいと私は思います。他の人がどうだからとか、歳を取ったら皆、子どもの言う通りにしたほうがいいとか、なんとなく周りに合わせて、同調していこうとする生き方をする必要はありません。

100歳になっても、自分の暮らしを続け、自分らしく生きる吉江さんは、とても輝いて見えました。吉江さんの生き様を、私は心から尊敬しています。

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