断られることに慣れると、誘いやすくなる
断られることがこわくて身構えていると、そうされた瞬間に相手に敵意を抱きます。
断られることを悪意や否定として考えてしまっているためです。
しかし、あなたが断ることに慣れてくると、自分が断られた際に「別に嫌われているわけじゃない」とわかるでしょう。自分が断るときと同じように、予定が合わないだけ、その誘いの内容に興味を持てないだけかもしれないからです。
断る人の気持ちがわかると、自分に悪意を向けていないことに気づけます。むしろ誘われたことに喜ぶ人も多いです。
よい人間関係をきずきたいなら、誘われる側よりも、誘う側になる方がおすすめです。話したい人を選べますし、人数や場所・時間帯まですべて自分でセッティングすることができます。
繊細な人は短期間でも、さまざまな刺激を感じとり、感情が高ぶって疲れてしまうことがあります。1日中、人と一緒に遊んでいるとヘトヘトになるでしょう。「午前だけ(午後だけ)遊ぶ」のように自分に合わせてスケジュールを組めれば、疲れずに人と遊びやすくなります。
しかし、いつでも「午後だけ遊ぼう」と誘ってくれる人ばかりではありませんよね。
そこで、あなたから誘い、ムリなく過ごせる人と関係性を長くつづけてほしいと思います。気軽に誘えるようになるためにも、断られることに慣れていきましょう。
我慢しないでお願いを伝える方法
「本当は悩みを聞いてほしかったのに、いつの間にか相手の話にすり替わってしまってモヤモヤします……」
これは、繊細な方から多いご相談の1つです。
繊細な方が2人いれば、その繊細さには差が生じます。その場に繊細さ・敏感さを持っている人が自分以外にいたとしても、より繊細な方が1人決まります。
すると、より繊細な方が本心を我慢したり、相手のために自分の思いをとり下げたりします。よかれと思って我慢した場合でも、我慢がつづけば不満になってしまいますよね。
不満は怒りとなり、おたがいの関係がギクシャクしてしまいます。
どうしても譲れない内容があれば、会話の最初に伝えてしまいましょう。
冒頭の「本当は悩みを聞いてもらいたかった」という例。この場合、会う約束をする時点で「話を聞いてほしいんだけどいい?」と伝えましょう。
これは相手だけでなくあなた自身の助けにもなります。自分の話を聞いてもらう場ですから、いろいろな話をしていいんだと気持ちを整えることができるためです。
「思うまま相談しよう!」という行動の動機付けにもなります。
もし、あなたが「ただ話を聞いてほしい、否定的なアドバイスをされたらどうしよう」と思っているのなら、先ほどのセリフだけでは不十分です。
「今日は話を聞いてほしいんだけどいい? アドバイスもなしで、本当に聞いてくれるだけでいいから!」がまちがいのないひと言でしょう。
もちろんこのセリフは例でしかありません。相手にお願いしたいことは、相談や話を聞いてもらうだけとはかぎりませんよね。
愚痴を言いたい日もあるでしょうし、昨日のテレビドラマの話をしたいだけの日もあるでしょう。こうしたささいなことも、相手に伝えてみるようにしてください。