ネガティブな考えは捨てよう

こうした統計データを見るまでもなく、皆さんはこう思うのではないでしょうか。

「うちの会社で年収3000万円なんてムリ、ムリ」
「これまでも頑張ってきたけど、ほんの少ししかベースアップしない」
「うちの会社は年功序列で、上司が年収1000万円なのに、自分が3000万円なんてありえない」

そんなネガティブな考えが頭によぎった人は、今すぐ自分の頭を「こつん」と叩いてください。

目を覚ませ、という意味で叩くのです。

人間は、もともと変化を望まない生き物ですから、現状維持がいちばん楽なのです。

ただ、楽な状態にあぐらをかいている間にも、あなたのライバルたちはどんどん先に行ってしまいます。

結局、現状を打破しようと行動を起こした人だけが、年収3000万円、さらには年収1億円を可能にしているのです。

まずはこのことを頭に叩き込み、決してネガティブ思考に陥らないようにしましょう。

写真=iStock.com/west
あぐらをかいている間に、ライバルたちはどんどん先に行ってしまう(※写真はイメージです)

手取りの給料はデータ以上に下がっている

おそらく、サラリーマンの多くが「年収3000万円なんてムリ」と考えてしまう原因は、次のような現状があるからではないでしょうか。

日本人の平均年収は、バブル期をピークに減少の一途をたどっています。

にもかかわらず、年金や健康保険、介護保険などの社会保険料は、年々上がり続けています。

つまり、手取りの給料は、公表されるデータ以上に下がっているわけです。

日本はモノやサービスの値段が持続的に上昇しているインフレ社会を目指しています。今はまだデフレですが、近い将来、政府が目指すインフレ社会になることはほぼ間違いないと私は見ています。

そのほうが政府にとっては好都合だからです。

インフレ社会では、物価上昇に連動して給料が上がっていくことで、実質資金へのダメージを回避することができます。

しかし日本は、「モノやサービスの値段は高いのに、収入は低いまま」という異常事態が続いています。

だから、「マジメに働いているのに給料が全然上がらない。生活もラクにならない」と嘆きたくなる気持ちもよくわかります。

それでは「給与で年収3000万円」なんてムリと考えてしまうのも、ムリはありません。