どの年代も1000万円に届かない

そこで、転職サイトの「DODA」が調査して同年12月4日に公表しているデータを見てみましょう。

すると、平均年収は20代で352万円、30代が447万円、40代が511万円、50代以上が607万円となっていました。

いずれにしても、どの年代層でも年収は1000万円にも届いておらず、それを2ケタ上げて1億円にするのは、相当大変なことになります。

そこで冒頭述べたように、給与所得だけで1億円を実現しようとは考えず、給与による年収は3000万円くらいを目指しましょう。

そして株式投資で6000万円、副業で1000万円くらいの収入があれば、年収1億円に到達します。

全体の約0.3%しかいない

しかし、年収3000万円も、そんなに楽に達成できる金額ではありません。

再び国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」を見て見ましょう。

これによれば、調査対象のサラリーマン(給与所得者)約5078万人のうち、年収2500万円を超える給与所得者は全体の約0.3%(約17万人)しかいません。

同調査の統計データの最高年収が2500万円なので、このデータから年収3000万円以上の人の正確な数はわからないのですが、0.3%よりもさらに少なくなるということです。

つまり、年収3000万円以上の給与所得者は「17万人以下」、実際は10万人以下くらいだろうと思われます(図表1)。