犯罪が起こる前の「ふるまい」を見逃さない

リアルでも同じです。「こんなところから入り込まれるとは思っていなかった」「まさか、こんなことが被害につながるとは思わなかった」なんていう、思いがけないところから受ける被害もあるわけです。それに対する対策ってなかなか難しいですよね。

ですが、犯罪がおきる際には、その前に必ず「ふるまい」があります。

松本国一『20分で誰でもわかるサイバーセキュリティ「超」入門』(ワニブックス)

皆さんの自宅が空き巣被害にあったとします。空き巣被害にあう直前、空き巣を行う人たちは必ず下見をしているはずです。「あ、この時間帯、この家には人がいないな」「この時間帯この周りは通行人が少ないな、安全だな」なんてことを事前に確認しているのです。そういう動きが「ふるまい」です。

この行為を見つけることで、犯罪を未然に防いだり、被害を最小限に抑えることが可能となります。ですから、そういったサインを見逃さず、注意して見ることも必要になってくるわけです。

普段「自宅の周りに怪しい人がいるよ」なんて話を聞きつけたら、防犯のために気にしますよね。「最近、○○な被害が多いってよく聞くよね」だったり「最近、会社のネットワークが遅くなったかな」なんてことが周りから聞こえてきたら、「もしかしたらサイバー上で犯罪が起きる直前かもしれない」と可能性を考えていただければと思います。

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