PATEK PHILIPPE
パテック フィリップ

「Ref.5204P」


ここ6年間で8種の新型ムーブメントを開発するなど、クロノグラフへの注力が著しい近年のパテック フィリップ。2009年には6件の特許技術を投入した頂点的なムーブメントを発表したが、今年はスプリットセコンド・クロノグラフで内部機構のさらなる進化を見た。クロノグラフ針やスプリット針の操作時に生じるわずかな悪影響を低減する、2つの新機構を備えた新型ムーブメントを搭載。徹底する姿勢に最高峰と称される理由が垣間見える。

 

Pt。ケース径40mm。手巻き。アリゲーター・ストラップ。
2730万円(予価)。今秋以降発売予定。

パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
TEL:03-3255-8109
http://www.patek.com/

 

ROLEX
ロレックス

「オイスター パーペチュアル スカイドゥエラー」


「オイスター」から誕生したニューモデルはロレックスの技術力の結晶とも言うべき時計だ。センター針でローカルタイム、24時間ディスクと赤いマーカーでホームタイムを示すデュアルタイム表示のほか、インデックス外側の小窓で月表示を行う年次カレンダーを搭載。さらにベゼルを回転させてローカルタイム、ホームタイム、日付から設定する機能を選ぶ新機構も投入された。ムーブメントに備わるものも含め、特許機構はじつに14件を数える。

 

ケース、ブレスレットは18KWG。ケース径42mm。自動巻き。
485万1000円(予価)。今秋発売予定。

日本ロレックス
TEL:03-3216-5671
http://www.rolex.com/ja/

 

SEIKO
セイコー

「セイコー アストロン」


実用性の追求にかけてはトップを走るセイコーが新たな地平に到達。それがこのGPSウォッチだ。2時位置のプッシャーを押すだけで、地球を周回する4基以上のGPS衛星からの電波によって緯度、軽度、高度情報を特定し、ユーザーの現在地時刻を表示。さらにひとたび位置情報を特定した後は、GPS衛星からの時刻情報を定期的に受信して自動修正を行う。光を動力源とするソーラー方式のため定期的な電池交換も不要。まさに最先端の実用時計だ。

 

ケース、ブレスレットはチタン。ケース径47mm。ソーラーGPS。
26万2500円。限定2500本。9月発売予定。

セイコーウオッチお客様相談室
TEL:0120-061-012
http://www.seiko-watch.co.jp/

 

TAG HEUER
タグ・ホイヤー

「カレラ 1887 クロノグラフ」


モータースポーツの躍動感とエレガンスを融合させた「カレラ」コレクションを拡充した今年のタグ・ホイヤー。サイズやカラーなど多彩なバリエーションが発表された。一押しは、一昨年発表の自社製ムーブメント「キャリバー1887」を搭載したモデル。巻き上げ効率などムーブメントのさらなる改良が図られた。アンスラサイトを基調とした落ち着いた色味にローズゴールドのインデックスとハンドがシックに映える、独特のエレガンスも魅力。

 

SS。ケース径43mm。自動巻き。アリゲーター・ストラップ。
49万8750円。

LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー ディヴィジョン
TEL:03-3613-3951
http://www.tagheuer.co.jp/

 

ZENITH
ゼニス

「パイロット ダブルマティック」


地に足の着いた時計づくりで、ファインウォッチメーカーという本来の姿に立ち戻った感があるゼニス。今年も名機「エル・プリメロ」搭載モデルを中心に質量ともに充実のラインアップとなったが、中でも魅力的なのがこの「パイロット」コレクションの新作。クロノグラフとビッグデイト、さらにワールドタイムにアラーム機構と、実用機能を満載しながらダイヤルのレイアウトは簡潔にまとめ上げた。抑えめに設定された価格も魅力的。

 

SS。ケース径45mm。自動巻き。アリゲーター・ストラップ。
113万4000円。

LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス
TEL:03-3613-3946
http://www.zenith-watches.com/jp/

(デュウ=構成・文  小林久井=撮影(会場写真))