ベルマーク係はやりたい人だけの同好会に

【遠藤】ベルマーク係はやりたい人がいなければ活動を見合わせる予定でした。しかし、続けたいという希望が15人からあがったので、完全に自由参加にして存続。ポジティブな人だけで活動したからか、みなさん楽しそうに活発にやってくれ、まるで同好会のようになりましたね(笑)。1年分の収集を綱引き用の綱に交換し、学校に寄贈できました。他には、卒業式の記念品を決め、先生への寄せ書きメッセージを作るのも希望者のみでやりました。近隣の小学校のPTAはポイント制で、子どもが6年生の時にポイントが溜まっていないと卒業式対策委員になりがちで、罰ゲームと言われていたりするそうですが、そういうネガティブなトーンはなくなりましたね。

ボランティア運営アプリ「Hi!」の画面(画像提供=OpenDNA)

もう1点、改革したかったのは、本部役員の選出法。これまでは役員選出係になった人が会長・副会長などの本部役員候補を決め、その候補者は引き受けられない場合、みんなの前で「できない理由」を話さなければいけないなど、「免除の儀式」と呼ばれるものも……。会員へのアンケートでは「いじめに近いのではないか」という意見もありました。

役員ができない理由なんて人それぞれですから、個人的な事情を明かす必要もない。そんなことをしていると、保護者の心の距離が離れていってしまいますよね。そこで、本部役員も自分から手を挙げてくれた人のみにし、保護者会で押し付け合いになりがちだったクラス役員の制度は思い切って廃止しました。

クラス役員は廃止、本部役員選出の闇もなくした

【安東】遠藤さんは「役員選出の闇をなくしたい」と言っていましたね。私としてもそういったPTAの体質には疑問があったので、完全なボランティアにするならアプリで協力すると条件をつけました。

【遠藤】安東さんには「PTA自体をなくしてしまえばいい」とも言われたんですが、なかなか一足飛びにそこまでは……。挙手制に移行するだけでも、やはり「それでは人が集まらず、活動できなくなる」という反対が出ましたから。そういった意見に対しては「もし、人が集まらなかったら、集まらない理由を考えよう」と言い続けました。募集の仕方が悪いのか、平日は無理なのか。人が集まらない係はいっそ廃止してもいい。反対意見に対しては、丁寧にアンケートを取って返信するという過程を経て、ようやく賛成多数になったので変えることができました。