2022年下半期(7月~12月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。就職・転職部門の第1位は――。(初公開日:2022年7月2日)
自身が役員をしている会社で採用面接をしていたというひろゆき氏。応募者の選考をするときに必ずチェックしていたことがあるという。ひろゆき氏ならではの履歴書の見方や、必ずしていた質問、意外な採用基準とは。近著『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)で書ききれなかった内容を特別公開する――。

ひろゆきが面接官のときに必ず聞く質問

就職やアルバイトなどの採用面接が苦手な人っていますよね。僕もたまに「どうしたら採用されやすくなりますか?」と聞かれることがあります。

僕は日本に住んでいた頃、自分が役員をしている会社の採用面接に立ち会っていました。面接官側からすると、面接って普段まったく接点のない人と話ができるので、けっこう楽しいんです。

僕が面接官をするときには、必ず聞く質問があります。

それは、「休日に何をしているか?」です。

なぜ休日の過ごし方を聞くかというと、休日は時間も限られているので、だいたいその人が本当に好きなことに時間を使うからです。暇な時間にやることは、その人の人生で本当にやりたいことや興味があることなんですよね。

なので、趣味の話はわりと深掘りして聞いたりします。ほぼ全員に聞きますね。

撮影=松永学
2022年1月、パリにて撮影。

優秀な人材を見つけるための履歴書の見方

意外かもしれませんが、履歴書の学歴はしっかり見ます。

一般的に採用面接というと、出身大学に目がいきがちですが、僕はどこの中学、高校に行っていたのかを重視しています。というのも、僕は「中学か高校のどちらかでも偏差値が高い学校に行っていた人は、総じて優秀である」と考えているからです。

偏差値の高い大学を出ていても、付属の中学高校からエスカレーター式で入学して、勉強しないで入った人も多いんですよね。もちろん、すごく勉強していい大学に入る人も、中にはいるんですが。

偏差値が高い中学や高校を卒業したのにFランクの大学に行ったり、最終学歴が高卒という人って、勉強をサボったりしただけで、けっこう地頭が良かったりするんですよね。

地頭がいいけど最終学歴が高卒やFランク大学卒の人は、一般企業があまり採らなかったりしますが、採用してみるとちゃんとパフォーマンスが出たりするので、費用対効果がいいんです。

なので、どこかの段階である程度、偏差値が高い学校に行っていた人は、採用して外れたことはありません。

高学歴の人は引く手あまたですし、能力が高いと給料も高くなります。そういう優秀な人は、採用しても転職してしまうんですよね。

僕がやっている会社は中小企業なので、高学歴の人は当然、上場企業とかで働いたほうがキャリア的にはいいので、転職率が高いという理由もあります(笑)。

なるべく安い給料で長くいてくれて、能力の高い人を雇いたいという中小企業は、応募者の中高の偏差値を見るといいと思います。