地盤ネットホールディングス、RIZAPグループを買った理由

そんな非課税メリットに魅了されてNISAを利用している私ですが、冒頭に書いたとおり、儲けるどころか、ことごとくマイナスが出ております。もし1000万円儲かったら、約200万円も節税になるのか……などと皮算用をしていた自分が恥ずかしいです。

そんなNISA口座での損失(失敗)の理由を挙げろと言われれば、最初に挙げるのは、「焦って、さほど吟味せずに買ってしまったこと」です。

保有銘柄のうち、たとえばゆうちょ銀行(▲5万円)は、配当利回りの高さに惹かれて購入。大江戸温泉リート法人(▲3万円)は、温泉旅館を運営するJ-REITという物珍しさだけで購入。

地震が不安だからというだけで地盤ネットホールディングス(▲2万円)を購入し、他にも株主優待目当てにRIZAPグループやMRKホールディングスなど(▲10万円)、低迷する低位株を、株主優待と値ごろ感だけで複数単位購入してきました。

いずれも、サッサと買わなければ……と焦ってしまって、かなり雑な投資判断をしてきたわけです。

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年末に120万円の非課税枠を慌てて消化

ではなぜ、そんなに焦っていたのか?

それは、NISAの年間120万円の非課税投資枠は、次の年に繰り越すことができず、年内(12月31日まで)に使ってしまわないと消滅してしまうからです。私は毎年、その非課税投資枠を年末ギリギリまで使わずにたっぷりと残しており、年末に焦って消化するのが恒例だったのでした。

ちなみに、NISA口座を開設したからといって、年間120万円の非課税投資枠を使い切る義務はありません。10万円だけの投資でもいいですし、まったく投資しなくてもかまいません。

しかし私は、せっかくの節税のチャンス、使わないともったいないとばかりに、その非課税投資枠を必死に使い切ろうと(使い切れないまでにも、できるだけ消化しようと)していたのでした。それはまさに、有効期限の迫ったクーポンや割引券を、ただただ必死に使い切ろうとする人とまったく同じ心境でした。