里英さんは、子どものためにも、家族3人でやっていこうと思い直した。そして、夫に促されるがまま「DVをでっちあげようとしていたこと」を謝罪した。

里英さんが「初めて」謝ったことで、孝雄さんは里英さんを許した。家族3人で再出発。いま、里英さんは二人目を妊娠中である。

もちろん、孝雄さんの主張がすべて正しいわけでもないだろうし、里英さんがすべて間違っていたということもないはずだ。それでも、夫婦は「これでいい」とお互いに落としどころを見つけて前に進んだ。「正しさ」ばかりを追求しないことも、夫婦関係を続ける上では大切なのかもしれない。

(上條まゆみ)

関連記事
「間違えたんだから、責任を取れ」オペレーターに詰め寄るモンスター客に上司が放った"爽快なひと言"
カネのない結婚は不幸になるだけ…「年収400万円」を最低条件にする婚活女性を笑えない理由
「お前より稼いでいるんだ、文句言うな」妻を捨てて実母を選んだ夫が今、4時半起床を強いられているワケ
プロポーズも成功していたが…30代のイケメン国家公務員が一発でフラれた"あるひと言"
友達をカルト宗教から救いだそうとして…心優しい早大生が「坂本一家殺人事件の実行犯」に堕ちたワケ