船乗りを目指す女子

【山下】私は2年まで芝浦工業大学にいたのですが、3年生で編入して東京海洋大学へ。簡単に言うと“船乗り”を目指しています。高校のときは情報系に進んだほうがこれからの社会は有利だと思ってシステム理工学部に入ったのですが、ずっとパソコンの前でカタカタ、キーボードを叩いているのがつらくなったというのもあり、将来どんな会社に行きたいかを真剣に考えて、畑違いですが、船舶会社で海上職になれたらと思いました。

撮影=プレジデントオンライン編集部

【原田】システムエンジニアから船乗りへ。ちょっと飛びすぎじゃない?

【山下】技術だけでなく、体を使って働きたいというのがあったんですが……。もしかしたら、秋田県の出身で、小さい頃から港にいる船を見ていたというのはあるかもしれません。

【原田】なるほどね。皆さん、しっかりした動機や考えがあって今の学科に入ったというのがわかりました。実際、リケジョであることにはメリットを感じますか? 女子が少ないからモテそうなイメージもあるけれど……。

理系男子は大学に彼女を探しに来ているわけではない

【有坂】それはよく言われますね。工業大学だと言うと、「彼氏なんて選び放題でしょ」と(笑)。でも、私の学科は120人のうち女子が10人なので、逆に男子はその10人の誰かと付き合える確率は低いと思っているようです。「俺なんて無理でしょ」と始めからあきらめているみたい。

【藤井】そうそう。男子たちのマインドとしては、大学に彼女を探しに来ているわけではない。

【鈴木】ちゃんと勉強しに来ている(笑)。同じ学科で付き合うというのは少ない気がします。学科が違うとか学年が違うとか、同じサークルではわりとある感じですね。

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【藤井】私は1年生のとき、ある女子大と合同のサークルに入ったんです。すると、男の先輩から学部を聞かれ「システム理工学部です」と答えたら「あっ、(同じ)芝浦工業大学なんだ」と一気に引かれてしまいしました。男子はそこで女子大の子との出会いを求めていたみたいで、もう私には全然興味ないという感じ(笑)。

【全員】えーっ……。

【原田】その男子たちはどういう思考回路なんだろうね? リケジョが相手だと理詰めで来られそうとか恐れているのかな。

【鈴木】やっぱり女子大の子はかわいいというキラキラしたイメージがあるのでは……。

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【原田】それは出会う前のイメージだよね。実際に会ったら相手が女子大だろうがリケジョだろうが関係ない気がするけれど。

【有坂】私たちからすると、相手が理系か文系かは関係ないんですけどね。ただ、実際問題、文系の男子に平日遊びに行こうと誘われたら、「いや、実験があるから」と断ってしまうことになる……。

【鈴木】たしかに、そこは理解してもらえなさそう(笑)。