オタク話だけでは、結婚につながる絆は築けません。オタク話は、それぞれの自己主張が激しくなる傾向にあります。普段どんなに冷静な人でも、オタク話で議論しようものなら、常軌を逸するくらい白熱します。オタク話は「人をおかしくする」のです。だからこそ、オタクなのです。
わかりやすい例が、プロ野球オタク同士のカップルです。お互い野球は好きでも、かたや阪神ファン、かたやアンチ阪神だった場合、議論をしたら大ゲンカになる危険性があります。それを避けるために、「プロ野球の話はタブー」になります。
同一の趣味を持つことは、結婚に向けて何らメリットをもたらさないばかりか、どちらかというとムダな衝突を生む原因になります。同じジャンルのオタクは、付き合わないほうが無難です。「まぜるな危険」です。
ジャンルがずれていれば、マウントの取り合いもない
私の相談所では、オタクと非オタクのカップルが半数、もう半数がオタク同士のカップルで結婚しています。オタク同士のカップルでも、ジャンルがずれています。女性は腐女子で、男性は特撮オタクといった具合です。
オタ趣味がずれていると、互いのジャンルのことはわからないので、争うこともないし、マウントの取り合いもありません。それぞれが自分のオタ趣味を満喫することができます。相手の趣味を尊重して干渉しないようにすれば、いい関係性を築けます。
オタクと非オタクのカップルも同様に、非オタクがオタクの趣味に干渉しないようにすると、いい夫婦関係を築けるようです。
とにかく! あなたが「戦略的オタクの婚活」を始めるなら、同ジャンルのオタクだけは相手に選ばないでください。それがまず最初の「戦略」です。
婚活は結婚相手を探すためにするもので、楽しくオタク話をするためのものではないことを肝に銘じておきましょう。