また、モデルのような容姿をしたコスプレイヤーのみなさんは、男女ともにモテます。だから一般的なオタクとは異なり、恋愛弱者ではありません。だから、浮気することもあるでしょう。こちらもオタク全体の1割程度でしょうか。

成功しておらず容姿は冴えなくとも、コミュ力が高いオタクがときどきいます。ガチオタなのに、なぜか異性にモテる人です。モテると浮気の一つや二つしたくなるのかもしれません。多くても全体の1割ほどでしょう。

まとめると、「成功者である」「容姿端麗である」「コミュ力が高い」オタクは浮気をする可能性がありますが、残り7割の普通のオタクは、浮気をしようという発想にすらなりません。なぜなら、異性にモテないからです。

浮気をする暇があるなら、趣味に没頭したい

一般的なオタクは、成功者ではなく、容姿端麗でもなく、コミュ力も低く、コンプレックスを抱えていて自信がない人が大半です。自信がない人には異性、特に女性は寄ってきません。だから浮気する機会もありません。

また、オタクは趣味に集中しているため、浮気など趣味の妨げでしかないと考えます。だから浮気に興味がありません。

写真=iStock.com/LeoPatrizi
※写真はイメージです

このように書くと、オタクは魅力の乏しい人物にも思えてきますが、そんなことは決してありません。オタクは能力があるのに、それをアピールしたり自慢したりせず、自己完結する傾向があるのです。

私はよくコミックマーケット(コミケ)で同人誌を買い漁るのですが、漫画やイラストの実力はプロと遜色のない人がたくさんいます。けれどプロデビューする人が限られているのは、アピールや自慢することが苦手なのも一因でしょう。

つまりオタクは、能力はあるのに謙虚なのです(もちろん例外はいますが……)。

その姿は、日本人ならではの職人気質にも通じます。浮気にうつつを抜かしている暇があったら、趣味に没頭したいというわけです。

オタクのそんな特性は、結婚においては強力な武器になります。結婚相手に誠実さを求めない人は、どこにもいませんからね。

同じジャンルのオタクは、付き合わないほうが無難

私のオタク向けの結婚相談所は、当初はオタク同士をマッチングさせるのが目標でした。同じジャンルのオタク同士がカップルになるほうが、相性がいいと思ったからです。

しかし、これがなぜか、うまくいきません。趣味が同じで話題は豊富なのに、交際を始めてもあっさり別れてしまうのです。本人たちに事情を聞くと、オタク話に酔いしれるばかりで、人と人との絆を築けなかったことがわかりました。