制約を外すことで、相手の考えを促す質問の仕方
「枕詞には、『特殊な前提をつけて相手の発想を刺激する』ものもある」
・もし仮に、○○○という点がクリアされたら
・もし仮に、わがままを全部言えるとしたら
【カピバラ部長】「典型的なのは、コストに厳しいお客様に『もし仮に、予算の問題を考えなくてよいとしたら』と聞くケース。
価格の制約を外すことで、相手の考えを促すことができる。
また、担当者は賛同されているものの、社内に反対者がいるときはこんな枕詞がある。
『もし仮に、その方が賛同してくださっているとしたら、他に懸念点はありますか?』
これで隠れた懸念をあぶり出し、もう他にないことを確認したら、反対者の方にどう納得してもらうのかを、カウンターパートとしっかり詰めていくというわけだ。
他にも、すでに他社サービスを利用中のお客様に『もし仮に、他社様のサービスをご利用でなかったら』と質問することで、当社提案に対する感触を聞くことができる。
こんなふうに、質問の仕方を工夫するだけで、お客様の反応がだいぶ変わってくはずだ」