「ヒマワリの種を入れておけ」
一方、武装したロシア兵に鋭い舌鋒で立ち向かう市民も出ている。ある高齢女性は銃を携行した兵士に対し、「私たちの国土で銃を持って何をしている?」とひとしきり捲し立てると、ウクライナの国の花であり抵抗運動の象徴でもあるヒマワリの種を突き出した。
「ポケットに入れておけ」と女性は迫る。「あなた方が皆この地に倒れる時がきたとき、少なくともそこにはヒマワリが咲くだろう。」
これとは別にあるウクライナ男性のドライバーは、燃料切れで立ち往生する戦車の兵士に果敢にも車で近づき、通りすがらにひとしきりの皮肉を並べて立ち去った。
男性は「ロシアまで牽引してやろうか?」など兵士たちと軽口を交わし、次のように続けた。「我々が勝つさ」「ロシアの少年たち(兵士たち)も皆、(この戦車と同じように)行き先を見失っているのだから。」