記憶の出力も大事

滅多に会わない人の名前をなかなか思い出せないのは、日常的に口にする機会がないからだと前述しましたが、私たちが英語を習得しにくいのもまったく同じ理由で、日常会話が英語でないからです。記憶を定着させるには、収集して保持したものを出力することもとても重要です。

英語に限らず、頑張って勉強したことや本で読んで感銘を受けたこと、すごいと思ったお役立ち情報などを入手したら、それらに費やした時間と同じかそれ以上の時間を使って、口に出したり書いたりして、記録するようにしてください。私は、SNSを記憶の出力場所の一つにしていて、気づいたことがあればスマホからなんでも書き込んでいます。そこで目に留めてくれた人とやり取りすると、さらに記憶の定着を促せるわけです。

記憶の情報ネットワーク化によって直感を磨く

勝間和代『勝間式生き方の知見 お金と幸せを同時に手に入れる55の方法』(KADOKAWA)

スマホを使うのは、スマホに記憶を代用させていることにならないか、と問題視する人がいます。確かに、同じ記録でもノートや手帳に手書きしたほうが、紙を触る、ペンを取る、書く、といった工程を経ることで五感が刺激されて、記憶を保持しやすくなるでしょう。

だからと言って、今さら紙のメモや手帳に戻るか否かは、一人ひとりの判断に任せます。いずれにしても、私たちが自分の記憶を上手に情報ネットワーク化して、それをうまく引き出せるようになるには、日々の生活の中で、記憶の収集→保持→出力を繰り返すことが必要です。

そうすると、いわゆる直感が働きやすくなることを実感できます。直感というものはどこからくるのかというと、私はこれまで蓄積された記憶以外にないと考えています。

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