これでは政治はよくならない。批判だけでは民意と政治をつなぐことはできない。
そういう思いで、菅政権の功績について僕は各番組で評価すべきところは評価してきたつもりだ。そしてその功績を挙げれば、菅政権が多大な実績を残していることが分かる。
しかもそれは大きな政治決断がなければ進まないものばかりだ。
賛否が激しく分かれる課題でプロセスを踏んでいなかったのは残念
そのことは、このメルマガでも何度も(Vol.243【首相に直言!】待ち構える原発処理水、外交・安保問題で「菅さんにしかできないことを粛々と進めてください!」、Vol.253【菅政権「仕事師」の功績】コロナ禍に隠れがち「携帯値下げ」「デジタル庁創設」「100万回接種」の本当の意味)論じてきた。
他方、菅政権の一番の問題点として、賛否が激しく分かれる課題について、最終決定に至るプロセスをきちんと踏んでいないことも繰り返し指摘してきた(Vol.257【自治体のワクチン「在庫」問題】科学的根拠だけではダメ! 菅政権に必要な「信頼感」の取り戻し方、Vol.258【コロナ禍転じて大改革へ!(1)】なぜ1年半コロナ病床は増えなかったか? 菅政権が切り込むべき医療制度の大問題)。
拙著『決断力』(PHP新書)の宣伝をしながらね(笑)
改めてこのように菅政権の功罪を見てみると、ほんと残念だ。菅さんは、最高権力を使わなければできないことを迅速にどんどん進めてきた。日本には、まだまだ菅さんにやってもらわなければならないことがたくさんある。菅さんにしかできないことがたくさんある。
(ここまでリード文を除き約1000字、メールマガジン全文は約6600字です)
※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.262(9月7日配信)から一部を抜粋したものです。気になった方は、メールマガジン購読をご検討ください。今号は《【ポスト菅の政治課題(1)】菅さん退任は本当に残念! 小選挙区時代に政権を獲るための政治家の条件》特集です。