そして興味深いのが、「次に買いたいコートはどんなもの?」というアンケートに関する回答。

「次に買いたいコートはどんなものですか?」(複数回答)

1位 軽くて暖かく、スッキリ見えるダウンコート 42.4%
2位 上質素材のマニッシュなシンプルデザインのコート 40.7%
3位 ビジネスシーンで役に立つ機能性の高いコート 30.5%

まるで手持ちのコートの悩みを払拭するかのごとく、回答の1位が「軽くて暖かく、スッキリ見えるダウンコート」に。

一方で「ダウンが暖かいのはわかっているけれど、通勤にはカジュアルすぎる」(広告代理店)、「防水、防汚などの機能は嬉しいけれど、それだとデザインがイマイチなものが多い」(秘書)など、欲しいものが見つけられていないという意見も多く見られた。

コートに対する不満&悩みは座談会でさらに明らかに!

座談会に参加したキャリア女性7人にも、リアルな悩みを聞いた。

とくに目立ったのは「なるべくシンプルで着膨れしないものが欲しいのに、なかなかない」(生保)というもの。同時に「暖かさとエレガントさを兼ね備えたコートがない」(外資IT)という意見にも同意が集まった。デザインと機能が両立しているコートに、多くの人が出合えていないという印象だ。

また、「男性の管理職とともに移動することが多いが、紅一点でも変に浮かないように女性らしすぎず、かといって男性的すぎないコートが欲しい」(金融)という女性管理職ならではの意見も。デザイン性といっても、“素敵かどうか”だけではなく、印象管理の面も同じくらい大切であることがわかる。周りの男性管理職とのバランスを気にしつつ、そうすると「色の選択肢が少なく、黒や紺、ベージュになりがち。地味に転んでしまうのはテンションが下がる」(金融)という本音も交わされた。

撮影=田子芙蓉

やはり、コートに関する悩みは、多くのキャリア女性に共通しているようだ。座談会で挙がった色の選択肢がない、地味に転びがちという悩みは、アンケート結果と一致する。

「現在もっとも愛用している通勤コートの色は何色ですか?」

1位 黒 28.8%
1位 紺 28.8%
3位 ベージュ 15.3%
4位 グレー 13.6%

周りから浮かず、着回しにも便利なものという選択肢が、「周囲の人と似たようなコートになってしまう(32.2%)」という悩みにつながっていることが予想できた。