孤独から解放される

ジェシカを褒める前は、心理学のクラスの中でも「自分はクラスのみんなと仲良くなれない」とか「誰よりも成績が悪い」「教授からも嫌われている」と心の中で思っていて、常に自分にダメ出しをしていて「自分はこのクラスで孤立している」と本気で思っていました。

写真=iStock.com/Drazen Zigic
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ところが、ジェシカを褒めるリストを作成してから「あれ? 孤立して息苦しい感覚がなくなった!」と感じて、なんだか広い空間に解放された感覚になりました。

今、あの時を振り返って考えてみると「自分は論理的、分析的に考えて左脳を使うことで精神的な引きこもりになっていた」ということがわかります。

なぜなら「孤立」と「孤独」をたくさんのクラスメイトがいる中でもずっと感じていたからです。

私はクラスで孤立していたのでジェシカを全く知りませんでした。

知らない相手なのに「素晴らしいところを褒める」となったら、想像力が働き「素晴らしいジェシカ」というのを勝手に作り出せてしまった。

褒めることで想像力を働かせて右脳が活発に動くようになったら「孤独感と孤立感から解放された!」という感覚になれたんです。

相手を知らなくてもイメージで褒める

右脳には「空間の把握」をする機能があります。

左脳の論理的、分析的な思考だと「正しい・間違っている」の「白黒思考」に陥って、孤立した狭い空間にいる感覚だったのが、右脳が働き適切に空間が把握できるようになると「孤立感から解放された!」と狭い空間から広い空間に飛び出した感覚になったんです。

自分や人にダメ出しをしていると論理的、分析的な思考が働いて左脳が優位になり「精神的な引きこもり状態」になっていたりします。

「人を褒める」ということをやろうとしても、まだ相手のことはわかりません。

そこで想像力を働かせることで右脳が活発になります。

右脳が活発になることで、自分の周りの空間を適切に把握できて「精神的な引きこもり状態」から脱出できて、考えが外の広い空間に飛び出せるんです。