まだよく知らない相手や年長の相手とやりとりする際には、大半の人があいまいさは避けたほうがいいと認識しているのではないでしょうか。リズがモリーにメールで「このドラフト、いいすべり出しだけど、いくつかのセクションはもっとよくなると思う」と言えば、モリーは文面どおりに受け取るはずです。でも同じ内容のメールを上司や新しくきたばかりの同僚からもらったら、不安を覚えたでしょう。
チームで新しい仕事に取り組むとき、とりわけ誰か一人でも離れた場所にいる場合は、ビデオ会議を使うと信頼関係を築きやすくなります。一般的に、お互いの表情がわかると言外のニュアンスを読み取りやすく、ちょっとした雑談もはずみ、心の通う人間関係をはぐくむのによいとされています。相手のことがわかってきてからはよりメールを使うほうにシフトしてもよいでしょう。
タスク管理アプリを扱うトレロ社では、チームに一人でもオフィス外でリモート勤務のメンバーがいれば、ビデオ会議にするそうです。みんなが自分もチームの一員なんだと感じられますし、情報の抜け落ちも防げます。
メールをもらって激怒したり、不安を募らせたり、有頂天になったりした場合、返信はひと晩おいてからするのをおすすめします。もっといいのは、気持ちが落ち着いてから直接顔を合わせて話すこと。メールで返信するときは、いったん下書きしてから第三者の視点で読み直します。
送信する前にまず自分あてに送ってみると、受け手がどう読み取るかをイメージしやすいかもしれません(もう一つ、小さなことですが、送るだけになるまであて先は空欄にしておくほうがいいです。ある友人は報酬の交渉メールの内容を練っている途中で送信してしまい、仕事のオファーを逃してしまいました……)。