「お母さんは化粧水、何使ってるの?」

20~30年前なら、ヒゲや体毛は「ワイルドな、男性性の象徴」というイメージも強かったでしょう。でも私が取材しても、いまや自分の美意識として「手入れしないムダ毛は、だらしない印象を与える」と感じる若者が、圧倒的に多いのが実情です。

写真提供=パナソニック
「手入れしないムダ毛は、だらしない」というのがZ世代男子の美意識。

そんななか、肌に関する相談相手として、グループインタビューなどでもよく挙がるのが「母親」だと米田さん。彼女たちの脳裏には、少なからず「韓流スターのような、キレイな男子」への憧れがあり、「『息子(の見た目)も、あんなふうになってくれたら』とイメージしているのではないか」といいます。

一部には、母息子の間で「お母さんは化粧水、何使ってるの?」といった、コスメの口コミまで起こっているようだ、とのこと。

電気シェーバーはオジサンアイテム

一方、対お父さんのほうは、「昔は、お父さんが使っていた電気シェーバーを『おさがり』にもらう男子も多かった。でもいまは、電気シェーバーを『オジサンのアイテム』と見るZ世代が目立ちます」と、同社コンシューマーマーケティング ジャパン本部・商品センターの市川央さん。

ニューノーマルなシェービングスタイル。(写真提供=パナソニック)

そんな彼らに、手軽にヒゲを剃れる「ファースト(最初の)アイテム」として、このファーストシェーバーを使ってもらえればと言います。

また、従来はヒゲや体毛剃りのファーストアイテムとされてきた「T字型」の手動カミソリ(安全カミソリ)についても、私が取材すると「ちょっと使いにくい」と感じているZ世代が、決して少なくないのが分かります。

理由の一つは、おそらく「刃」に対する恐怖心。その点でも、同シェーバーは保管時には刃の部分がキャップで隠れているので、「怖い」という感覚を抱きにくいはずです。

また、T字型の特徴として、「どうしても自分がどこに刃を当てているかが、分かりにくい」側面があると、同社 ビューティ・パーソナルケア事業部の松岡泰秀さん。

「でもI字なら『細かな部位』にも気を付けながら、しかも肌に当ててなでるような感覚で『なで剃り』できる。その持ちやすさや使いやすさにも配慮しました」