竹花貴騎氏は今後再起できるのか
では、今後竹花氏にはどのような未来が待っているでしょうか。
私の近著のタイトルは『過去は変えられる』(扶桑社)ですが、彼はイメージ悪化という「過去」を変えることができるのでしょうか。
それは、竹花氏が今回の騒動についてMUP生にしっかりと謝罪できるかにかかっているでしょう。
しかし、現時点で竹花氏はYouTubeやインスタグラム、Twitterで本件について一切真剣に謝罪していません。
彼はTwitterやYoutubeで経歴詐称に関する投稿はしているものの、そのどれもがふざけた調子で話しているもので、ビジネスを行っている者とは思えない不誠実さです。
ちなみに、謝罪動画については先週まで公開されていましたが、11月4日現在はその動画は削除されています。
彼はすでに火消しに走り、経歴詐称による炎上をなかったことにしようとしているのかもしれません。
ここ最近の有名人のスキャンダルを見ると、「まず謝る」をしないばかりに、問題を長引かせて復帰が遅れてしまうというケースがとても多い印象があります。
もはやここまで自分の経歴を偽ってビジネススクールを開けたのだから、謝罪後は開き直って、すべての疑惑を説明し、宗教法人をやってもよいかもしれないとすら私は思います。
私も過去に知人の詐欺に巻き込まれ、架空の広告宣伝費を計上し、約1億8000万円の脱税で有罪判決を受けました。そこに至るまでに体験したのは、国税局からの常軌を逸した鬼気迫る取り調べでした。「三崎さんはいつも高級なお店で食事をしていますよね。俺なんていつもコンビニ弁当なのに」とこぼす調査官からは、職務以上の私怨を感じました。私がふだん散財をメディアで披露していたからでしょう。周りの経営者も、「あれくらいの金額なら修正申告で済むはずなのに」と不思議がっていました。
「派手な生活ぶりをメディアやSNSで喧伝して失敗した」という点で、竹花氏と私は共通しています。私は国税局から恨みのこもった取り調べを受けましたし、竹花氏は実態とのギャップの大きさで大炎上しました。だからこそ、私は竹花氏に物申したいのです。
私は現在執行猶予中の身ですが、贖罪として100万円を180名に配ったり、新型コロナウイルスの影響で夢を閉ざされた学生や起業後苦難に立たされている若手経営者などを対象に支援を行ったりと、更生へ向けてさまざまな取り組みを行っています。ぜひ竹花氏もまずは謝罪をして、「過去を変える」第一歩を踏み出してほしいと思っています。