できる人ほど老化に抗う
「疲れやすくなった」「太りやすくなった」「集中力がすぐに切れる」……。
40代は「年齢」を強く感じる時期でもあります。
私もまさにそうで、代謝が落ちたのかこの時期に体重が一気に10キロ以上アップ。スーツもワイシャツもすべて買い替えました。さらに、アフリカの先住民並みだった視力も、その反動からか一気に老眼が進んでしまいました。加えて、歯ぎしりが原因で毎晩マウスピースを装着することに。髪の毛の後退も始まり、効果も不確かな育毛剤を毎日使っている始末です。
それでも、加齢に抗おうと必死に努力しています。それは、これまでお会いしてきた「できる人」はほぼ全員、年齢よりもずっと若く見えるから。そして、その外見を保つために相応の努力をしていることを知っているからです。
1日2万歩で若さを手に入れた社長
その代表ともいえるのが、創業したメーカーを一代で一部上場企業にまで育て上げたK社長です。先日、久しぶりにランチをご一緒したのですが、74歳とは思えぬその若さに驚いてしまいました。どう見ても50代にしか見えないのです。
その際、アンチエイジングの話になりました。K社長は40代の頃、どんなに忙しくても1日2万歩を歩くというノルマを自分に課しており、「それがあったから、今でも若く見えるのかもしれない」とのことでした。
50代からはさすがに1日1万歩に落としましたが、現在でも毎日歩き続けているそうです。
この例からもわかるように、「歩く習慣」はアンチエイジングの王道です。
2万歩は極端かもしれませんが、リクルートの後輩で、しばしば一緒に仕事もするマラソンのメダリストの有森裕子さんによれば、通勤中や日常でエスカレーターやエレベーターを使わないだけでも十分効果があるとのことでした。また、ウォーキングの際、最後の100メートルだけ走る、あるいは速足にして負荷を高め、徐々にその負荷を増やしていくというトレーニング法も効果的だそうです。