全力投球できない場合は時間がかかる

すべてをブログに捧げた結果、半年ほどで「ブログだけでご飯が食べられる」くらいには稼げるようになりました。今ならば、名だたるインフルエンサーたちが「ブログで稼ぐ」ノウハウをnoteなどのコンテンツ販売プラットフォームで提供してくれているので、私より短期間で稼げるようになる可能性もあります。

もちろん、副業にフルコミットするのは難しいものです。上司からの飲みの誘いを断れない人もいれば、家族との時間を大切にしたい人もいるでしょう。その場合は「時間がかかる」ことを覚悟してください。稼ぐための「最短距離」を進んでいないからです。

「稼ぐ」ことに照準を絞って突き進むのか、それとも「自分のペース」を守って結果の出ない時間を耐え忍ぶのか。これも自分なりの「優先順位」を決めるべきひとつの分かれ道です。

「インプット」しすぎはフットワークが重くなる

何かを始めるにあたり、本を読んだり、講演会や勉強会に参加したりして勉強する。

やまもとりゅうけん『「知っているかいないか」で大きな差がつく! 人生逃げ切り戦略』(KADOKAWA)

決して悪いことではありませんが、「まずインプットありき」の行動は、効率がよいとはいえません。

とりあえずあれやこれやとインプットしてみても、自分が行動を起こす前では、その情報の本当の価値に気づけません。かえって頭でっかちになり、フットワークが重くなるだけです。

効率のよい勉強は「まずアウトプットありき」。自分が何か行動を起こしてからインプットをしたほうが、情報収集効率が高いのです。

ブログを始めるのなら、勉強会などに参加する前に、ネットの無料記事を参考に、自分でサーバーを借りてドメインを取得し、記事を投稿してみましょう。すると、さまざまな壁にぶち当たります。壁にぶち当たってから、その問題を解決するために勉強会に足を運ぶ。これが「効率のよい勉強」です。

また、講演会や勉強会でインプットするのは、実は非効率的です。

登壇者から多数に向けて発信される内容に、本当にあなたを成功させてくれるような情報は入っていません。個別性の低い情報ならば、それはインターネットに無料で落ちているものと大差ありません。

講演会や勉強会の価値は、「二次会」「三次会」にあります。そこで登壇者の横に座れば、あなたのための個別性の高いアドバイスが聞けるからです。お酒が入れば、登壇者もいい気分になり、大事な情報をポロッと教えてくれたりします。ここを狙いにいくのです。

私も駆け出しブロガーだったころは、当時大学生ブロガーとして知名度の高かった八木仁平さんの運営するオンラインサロンに参加し、八木氏を二次会の後、自宅に泊めてもてなしました。焼酎を振る舞いながら、ブログに関する質問を夜通しぶつけ続けたのです。そこで得た知見が起爆剤となり、収益を伸ばすことに成功しました。

講演会や勉強会の「本番」は二次会、三次会であることを覚えておきましょう。

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