ポジティブな言葉は脳に喜びを与える

米ロヨラメリーマウント大学のマーク・ウォルドマン教授と脳神経学者のアンドリュー・ニューバーグ博士の共同研究によって、「ノー」というネガティブな言葉がストレスホルモンであるコルチゾールを生成すること、そして「イエス」というポジティブな言葉が満足ホルモンであるドーパミンを放出させることが明らかになりました。本音でなくても「自分はダメだよ」と口に出していると、ホルモンの働きで本当に気持ちが下がってしまう可能性があるのです。

船津徹『失敗に負けない「強い心」が身につく 世界標準の自己肯定感の育て方』(KADOKAWA)

また、アメリカのクリエイティング・ウィー・インスティテュート社の行った研究では、優しく温かい言葉が幸福ホルモンであるオキシトシンの生成を増やすことが発表されました。さらに同研究によって、肯定的で温かい言葉は、従業員の知的能力と生産性を高めることが明らかにされています。

「言葉」は私たちが思っている以上に「脳」に影響を与えるのです。特に年齢の小さい子どもは思い込みが激しいので、親や周囲の人の言葉によって簡単に自己肯定感が上がったり、下がったりします。ネガティブな言葉を一切使わないというのは難しいでしょうが、少なくとも子どもの前ではポジティブな言葉、温かい言葉、ほめ言葉を多くすることを心がけてください。

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