いい仕事をするには、地図が必要だ

私は深く考えることの基本は、「フレームワークを活用しながら物事の全体像をつかみ、その全体像を基に考えること」だと考えています。なぜなら、全体像を意識した思考と仕事の進め方の訓練を行うことで、複雑な事柄にも自然と考えが及ぶようになり、すばやく答えや成果を導くことができるからです。

例えば、普段の生活の中で、目的地にすばやく辿り着こうと考えたとき、私たちはまず何をするでしょうか。きっと、多くの人が地図を頼りにするはずです。

仕事における目的地が成果とすれば、地図は全体像にあたります。そして、その地図の書き方やまとめ方がフレームワークなのです。

普段の私たちの仕事の進め方では、地図を持たずに迷路をさまよっているようなことが多々みられます。これでは、成果を出すまでに時間がかかってしまったり、ときに迷走してしまうのも無理もありません。

未来の働き方は、やみくもに行動したり頭を悩ませたりすることではなく、枠組みに沿って全体像を捉え、深く考えながら成果に辿り着くことなのです。

成果とは、「社員が会社に対して生み出す価値」

仕事や業務の全体像をつかむための第一歩は、自らの仕事の成果・ゴールを明らかにすることです。

その際、考えなければならないのは、そもそも「成果とは何か」ということです。

「会社の売り上げアップ、利益向上に貢献すること!」
「昇進や昇給につながる仕事をすること!」

たしかに、これらも立派な成果だといえますが、私は成果とは、「社員が会社に対し生みだす価値」だと考えています。

会社は社員に成果を求め、社員は会社に貢献し、価値を提供することが求められています。しかもこれからは「短期間で」という前提がつきます。

社員が良い成果・価値を出すことを、「パフォーマンスを発揮する」、「高いパフォーマンスを出す」などと言います。会社ではそれぞれの社員が期待される成果を上げ、パフォーマンスを発揮することを期待されているのです。

それでは、社員が成果として会社に提供する価値とは具体的に何でしょうか。これは、私たちが働く上での基本的なことですが、普段は意外と意識していないものです。

社員が会社に対し生み出す成果は、以下4つの成果の組み合わせによって成り立っています。

1 定められたことを、より早く効率的に行う
2 定められたこと以上の価値を生み出す
3 会社や職場が抱える課題や問題を解決する
4 新しいことを生み出す

図表作成=MOROTA TSUYOSHI(M&K)