「どれだけ」よりも「どのように」勉強したかを見る

中学受験を目指すご家庭の親御さんは、いつもお子さんのことを気にかけていると思います。とくにお母さんは、食事や睡眠の質のキープ、体調管理など、生活環境を整えることに気を配っておられるでしょう。

西村則康『西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)

そして、お子さんが何時間勉強したか、課題を何ページこなしたかということにも意識を向け、毎日、学習のフォローをされていることでしょう。

しかし、お子さんが「どのように勉強しているか」をじっくりと観察したことがある方は少ないと思います。観察して気になることがあっても、それがお子さんの成績の現状とどう関係するのかはわからないということもあると思います。

そこで、「成績が伸びない」「うちの子、このままで大丈夫かな」と気になる親御さんに向けて、チェックテストを用意しました。ぜひ、試してみてください。

「当てずっぽう」の答えを書く理由

「アタフタさん」チェックテスト
□ケアレスミスが多い
□しっかりと読まずに解き始める
□不機嫌にイライラしながら学習している
□わからない問題に出くわすとすぐにあきらめてしまう
□よく当てずっぽうの答えを書く
□「なぜこう書いたの?」とたずねると屁理屈を言ってキレ気味になる
□ノートや解答用紙に書かれた文字や数字が雑
□書くことを面倒がる

お子さんに当てはまる項目はあるでしょうか。この8項目のうち3項目以上当てはまるようであれば、今が毎日の学習習慣を親子で見直すよい機会です。

「アタフタさん」は、「この最後の計算で答えが出る!」と思った瞬間に、慌てて雑な字を書いてケアレスミスをしがちです。宿題の問題を解くときに算数の式や図を書くのを面倒がるのも、明らかに当てずっぽうで答えを書いたり、間違いを指摘すると屁理屈を言ってキレ気味になるのも、そうなってしまう理由は1つ。

正解することよりも、勉強を終わらせることが目的になっているからなのです。

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