たくさん勉強しているのに成績が伸びない。中学受験進学塾に通う子の8割は、こうしたタイプだという。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康氏は「この数年、時間に追われて『アタフタ』する子が増えている。こうした子は成績が伸びづらい。まずは8項目のチェックリストを試してほしい」という――。
※本稿は、西村則康『西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)の一部を再編集したものです。
セミナーで親御さんから受ける一番多い相談
「たくさん勉強しているのに成績が伸びない」。これは、中学受験に関するセミナーで私が親御さんから受ける、一番多い相談です。次いで多いのが「ミスばかりするので点数が上がらない」という悩み。この2つを合わせると、相談内容の9割にも達します。
お子さんを中学受験させようという親御さんのほとんどが、同じような悩みを抱えていらっしゃるわけです。
「成績が伸び悩んでいる」「ミスばかり」という子たちが、勉強をさぼっているかといえば、そんなことはありません。むしろ、毎日長い時間机に向かい一生懸命取り組んでいます。そして、塾の授業についていけるスピードを身につけていることも多く、一見、なんの問題もないように見えます。
ただ、彼らは時間や大量の宿題に追われ、毎日「アタフタ」しながら勉強を繰り返しているのです。こうしたタイプの子どもを、私は「アタフタさん」と呼んでいます。
これまで中学受験の家庭教師として、たくさんのご家庭の子どもたちを見てきた私からすると、「アタフタさん」は中学受験進学塾に通っている子どもの8割を占めます。