実家の親の収入・支出・貯金を知っておかないと自分がヤバい
【大人になっても子供部屋に住み続ける“無収入”な人がすべきこと】
その1 将来的な経済的問題点(主に収入面)の話し合い
現在、健康保険に加入している40~64歳までの人は健康保険料とあわせて介護保険料を納めている。これは、40歳は「老年期への準備段階」に入った、と国が認定しているともいえるだろう。
そこで、子供が40歳という年齢に達する前後に「人生の棚卸し」をどの家族であってもやっておいたほうが、「予後」が良いように思っている。「どの家族でも」という注釈を入れたのは、介護は「お金」とセットの事案のため、前出の恵子さんのように収入がほとんどない人ほど、経済的な支柱である親が元気なうち、話し合いが必要という意味である。
すなわち、高齢に近づいている親がわが家の財産がどうなっているのかを家族に開示することによって、壮年期(31~44歳)になっても親の扶養下にある人は、「親が亡くなった後、自分(子供)自身はどのくらい収入を確保していけば、暮らしが成り立つのか」などの具体的シミュレーションが必須になる。
【大人になっても子供部屋に住み続ける“無収入”な人がすべきこと】
その2 現時点での家計費等(主に支出面)についての話し合い
もし、現在、親が生活の全権を担っているために、子供自身が、家計がいくらかかっているのかを把握していない場合には、それを家族みんなで共有しておくことが大切だ。意外と知らないケースは多い。
家賃、固定資産税、水道光熱費、食費、医療費、雑費など生活する上でどうしても必要となる支出金額を明示。同時に、収入(財産)を開示し、現状維持(子供が働かない状態で家にいる)がどの程度できるかを把握できる。このことにより親亡き後の具体的家計費も把握しやすくなるだろう。