「習い事はスイミング」東大生家庭56.7%、一般家庭25.4%
習い事はどうだろう。東大生家庭と一般家庭(4~6歳の幼稚園児の家庭)を比べると東大生家庭の習い事の割合が圧倒的だ。スイミングは東大生家庭は56.7%に対し、一般家庭が25.4%。楽器の習い事は、東大生家庭の約4割に対し、一般家庭は12.1%と差が大きかった。教育意識が高いことと習い事をさせられる経済的余裕があることがうかがえる。
河村さんは、習い事にはメリットもあるがデメリットもあることを考えてほしいという。
「さまざまな習い事をしていて毎日忙しい子がいますが、未就学のうちから習い事にたくさん行かせるのはよいことばかりではありません。習い事は教えてもらうという受け身の体験。スキルがつくことはいいことだけれど、子どもが自分の好きなことで遊ぶ能動的な時間もたっぷりとってやることも大事です」
小学校に入るまでにできるようにしたことは、東大生家庭でひらがなの読み書きは8割以上が、九九は23.3%ができるようにしていたということだが……。
「これを見て焦らなくても大丈夫だと思いますよ。教育熱心なお母さんほど焦ってしまって早期教育をする傾向がありますが、その子が内容を理解できる年齢になってからでいいのでは。幼児に九九や2桁のたし算を覚えさせることはできるけれど、うちはあえてやりませんでした。ひらがなもたし算も小学校に入ってから。しかしお菓子を家族で分けるなど、日常生活でできる数の数え方や分け方などで学ばせるようにしていましたよ」