くら寿司は「シャリの量が半分」の握りを提供

また、手ごろな価格でご飯がメインといえば、回転寿司もそうだろう。なかでも、多くのメニューを100円で提供しているくら寿司は、糖質オフメニューが充実している。シャリの量を半分減らして糖質を46%オフした「シャリプチ」は、一部を除くすべての握りで対応している。例えば「とろサーモン」であれば、一皿あたりの糖質は8.7gで、100円(※税別)という値段も変わらない。

もっと徹底しているのが「シャリ野菜」で、読んで字のごとく、シャリがご飯ではなく細切りの酢漬け大根に置き換えられているというもの。「えび」「サラダチキン」「えびマヨ手巻き」の3種類で、いずれも100円(※税別)だ。これは寿司なのか、という気はするが、ヘルシーさは抜群だ。

なお、くら寿司で提供しているラーメンにも「糖質オフ麺」がある。麺をオリジナルのこんにゃく麺に替えることで、スープの種類によって87~97%の糖質がカットできるそうだ。「胡麻香る担々糖質オフ麺」は、糖質7.0gで87%オフ、「7種の魚介 濃厚味噌糖質オフ麺」は糖質1.3gで97%オフ、「7種の魚介 とんこつ醤油糖質オフ麺」は糖質2.3gで95%オフ、「7種の魚介 醤油糖質オフ麺」は糖質2.2gで95%オフとなっている。いずれも370円(※税別)だ。

麺の置き換え、バンズの置き換えで低糖質に

麺を置き換えられるメニューは他の外食チェーンにもあった。

ガストの麺類では、通常の麺に比べて約45%糖質を下げられる「ほうれん草麺」に変更できるメニューがある。「ピリ辛肉味噌担担麺(糖質控えめ・ほうれん草麺)」(799円※税別)、「1日分の野菜のベジ塩タンメン(糖質控えめ・ほうれん草麺)」(799円※税別)、「糖質控えめ・エビと山芋オクラのねばとろサラダ麺(糖質控えめ・ほうれん草麺)」(799円※税別)だ。いずれも通常の麺にプラス100円で変更することができる。

いっそ麺をなくしてしまったのがリンガーハットの「野菜たっぷり食べるスープ」(700円※税別)で、炭水化物は32.8g。こちらは麺抜きちゃんぽんと言っていい。

ただし、ラーメン類はスープを全部飲むとそれなりのカロリーになるし、塩分も高い。また、ガストのように低糖質麺を選ぶと値段が通常メニューよりもアップになることもあるので、注意したい。

ファストフードでもこうした取り組みがある。モスバーガーにはバンズのかわりに具材をレタスで挟んだ「モスの菜摘(なつみ)」シリーズがある。例えば「モス野菜バーガー」(360円※税込み)の炭水化物は35.7g、「モスの菜摘モス野菜」(360円※税込み)の炭水化物は11.5gだ。「テリヤキチキンバーガー」(360円※税込み)の炭水化物は31.7g、「モスの菜摘テリヤキチキン」(360円※税込み)の炭水化物は7.7gである。

また、「ファーストキッチン・ウェンディーズ」では、バンズの代わりにビーフパティで具材をサンドしたバーガー「ワイルド☆ロック」(650円※税込み)を発売。ボリューム感たっぷりというメニューで、糖質は3.8g。

このように外食チェーンは糖質オフメニューの提供に積極的だ。いつもの店でもオーダーの前に、糖質オフメニューがないかじっくりメニューを読み込みたい。