また、単語を覚えるには「声に出す」を意識すべきとも。

「英語というのは、自分で言えないものは聞き取れないものです。これは道案内に似ています。行ったことのない場所を地図で説明するのは難しい。でも実際に行ったことのある道は簡単に説明できますよね。英単語はただ音を聞くだけでなく、実際に発音しながら覚えるのが効果的で、これを『手続き記憶』と呼びます。単語学習は暗記する作業ではなく声に出すトレーニングだと心得るべきでしょう」

この手続き記憶が役立つのは、文法を覚える際も同じ。

「文法を理解するには、理屈を知っておくことは大事です。でも、実は『リズム』で覚えるほうが簡単。例えばTOEIC頻出の単語の1つ『warranty(保証)』。この単語の前に空欄があって、『comprehensively/comprehension/comprehensive』など違う品詞が並んでいる場合。名詞の前なので形容詞を選ぶ、という理屈でも答えは導けます。でも『comprehensive warranty』(総合的な保証)という言葉をリズムや音で覚えていたら、考えなくても3秒で解けるはずです」

▼実際に声に出した英語は、記憶にのこるものです

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