飲食編
日頃からリサーチ、ここ一番の「勝負店」を持つのが収入アップの秘訣
高所得者のほうがお酒を飲む回数が多かった(図1)。「高所得者がよく飲むのは、仕事の延長線上の会食が多いからでしょう。でも、会食に行っても飲まないと決めている人もいる。低所得者はそもそもお酒にお金をかけられないからでは」(加谷氏)。
では、高所得者はどんなお酒を好むのか。「圧倒的にワインですね。とくにフランスのワインが人気で、価値基準が体系立てられていて、そうした知識がないとお金持ちのコミュニティに入れない雰囲気がある。私もある程度勉強しましたが、富裕層の仲間入りをするチャンスをつかみたいなら覚えておいて損はない」(加谷氏)。
誰とよく飲むかという質問では、高所得者は社外の人、低所得者は社内の人という結果が出た(図2)。「高所得者が社外の人と飲む機会が多いのは、情報収集やビジネスチャンス探しを兼ねているからでしょう」(不動産から医療法人まで年商100億円の企業グループをつくり上げた金森重樹氏)。逆に、低所得者が社内の同僚とよく飲むのは愚痴を言い合ってストレスを発散しているからではと加谷氏。
「一人飲み」が多いのは高所得者のほう(図3)。「社会的な地位が上がってくると誰にも弱みを見せられなくなる。1人で本当にリラックスできる場所がないとバランスが取れないのでしょう」(加谷氏)。