「最大の問題は損害賠償額がいくらになるかです」(立花証券アナリストの入沢健さん)
タカタを例に挙げると、連結決算にて2期連続赤字から17年3月期は207億円の黒字、現預金残高は747億円だった。
「この状態でアメリカ司法省への10億ドル(約1100億円)の和解金に加えてリコール関連費用を支払うのは厳しかった」
と中京大学経営学部教授の矢部謙介さんは言う。
「死亡事故の起こったタカタと違って神戸製鋼にはまだそういったケースも出ていません。それにもし1100億円の請求があっても、神戸製鋼の財務状況であれば持ちこたえられる可能性が高い」(矢部さん)