旅を終えてもいいと思える「究極の桜」はどこに?
東京では、新宿御苑(新宿区内藤町)がお勧めです。ここでも染井吉野の7つ咲きを見つけたことがあります。手入れがよい証拠で、だからこそ苑内で見事な桜を見られるのだと思います。65種類約1000本の桜があります。染井吉野の他、一葉(いちよう)を代表とする八重桜もたくさん植えられています。染井吉野のお花見を逃した方でも八重の花見を楽しめます。お酒や遊び道具・カラオケの持ち込みはできません。また、日中のみの開園で夜桜は楽しめませんのでご注意ください。有料です。
東京一の枝垂(しだれ)桜は六義園(文京区本駒込)の正門近くの枝垂れだと思います。樹齢約70年ながら、幅約20メートル、高さ約15メートルの巨樹に育ち、その形は特に見事です。3月21日(祝)からはライトアップの予定で、その頃には見頃になりそうです。ただし見頃は染井吉野よりも数日早いのでお気をつけください。有料です。
私は究極の桜を探しています。その桜を見たら、もう別の桜を見なくてもいい、と思えるような素晴らしい桜を、です。
それは一本桜なのか、並木なのか。染井吉野なのか、枝垂桜なのか。一人で見る桜なのか、誰かと見る桜なのか。全く予想がつきません。もう旅を終えてもいいと言い切れる素晴らしい桜なんて、もしかしたら一生出合えないのかも知れません。
その究極の桜を探して、私はずっとずっと旅を続けるのだと思います。
今年は例年より早く、高知を皮切りに東京をはじめ各地で桜(染井吉野)の開花が始まりました。皆さんにもぜひ、思い思いのすてきなお花見を楽しんでいただきたいと思います。
桜ウオッチャー、気象予報士
1964年愛媛県出身。「マツコの知らない世界」などテレビ番組出演経験あり(春だけ)。桜関連のネット検索は1年中毎日欠かさない。現在は不動産会社社員(東京・田町)。ホームページ「モバイラー中ちゃんの気まぐれ桜旅」やTwitter、Instagramで桜の情報を発信中。