週刊文春と週刊新潮に共通する事実
二次会のカラオケボックスで何があったのかは、まだ詳らかではない。
「週刊文春」(11月30日号)によると、二次会の席で白鵬が貴ノ岩に「そういうことをいったのか」と切り出したといわれている。だが、その最中に貴ノ岩がスマホをいじりだした。
「その態度に腹を立てた日馬富士が『大横綱が話している時に何をしているんだ!』と叱りつけると、貴ノ岩が睨み返してきたためカッとなり、暴行が始まったそうです」(ベテランの相撲記者)
この修羅場を、「週刊新潮」(11月30日号)ではこう伝えている。
「日馬富士は“何シカトしてるんだ”とモンゴル語で怒り、まずカラオケのマイクを貴ノ岩に投げつけました。ドスのきいた声で“オーイ!”と言いながら、さらに氷やマドラー、カラオケのリモコンを“オーイ!”と言いながらすごい勢いで投げつけたのです」
そして日馬富士の口から相手を侮辱する「最悪の言葉」が出たという。
「彼は何度も“ビスタ!”と言って貴ノ岩を罵った。モンゴル語で女性器のことで、“女のアソコでも舐めとけクソ野郎!”といった意味です。そのうちに日馬富士は身を乗り出して、貴ノ岩のおでこを拳で力一杯何度も殴り始めた。これは相撲界で“クラワシ”と呼ばれる制裁方法です」(モンゴル力士に詳しい関係者)
「こんな下らないことはオレたちの時代で止めますから」
だが、当初はすみませんとやられるに任せていた貴ノ岩も耐え切れずにモンゴル語でこういったという。
「こんなことやってる場合じゃないですよ。だからモンゴル人力士はダメだって言われる。こんな下らないことはオレたちの時代で止めますから」
日馬富士の怒りにさらに火が付き、焼酎「魔王」の瓶を掴んで殴りかかろうとしたのを白鵬が制止し、外に連れ出したそうだ。
文春、新潮ともに、戻ってきた日馬富士に貴ノ岩が謝り、日馬富士も、オレもやり過ぎだな、悪かったと謝って、皆で乾杯し直して、再び和気あいあいと飲み始めたと報じている。
文春によると、事件後貴ノ岩は鳥取城北の関係者に連れられて治療に行き、頭部の傷口を医療用ホチキスで塞ぐ治療を受けたそうだ。だが、日ごろからモンゴル力士たちがつるんで飲んだりするのを苦々しく思っていた貴乃花親方が、貴ノ岩の様子がおかしいことに気付き、問いただして知るところとなった。