▼症状別対処法
<大勢の前だと頭が真っ白になる。話が飛ぶ。>
症状:心臓がドキドキして、足は震え、手は汗でびっしょり。覚えていたはずのことが思い出せない。自分が何を話しているかわからなくなり、しどろもどろに。「えーっと」ばかりが口をつく。
診断:それは、あなたの脳が、人前=危険な場所と認識しているために生じる症状(あがり症)です。スピーチ練習の前に、あがり症を克服しましょう。そのためには、人前に対する印象をネガティブなものからポジティブなものに置き換えましょう。
<訛りが出る。声が小さい。滑舌が悪い。>
症状:人前で話すとなると、自分の話し方の欠点が気になってしょうがない。滑舌の悪さや、訛りを笑われるのではないか? と思うと、いたたまれず、早く切り上げようと思ってしまう。
診断:脳の性質上、訛ってはダメ、滑舌が悪いのはダメと、意識すればするほど、かえって強化されてしまいます。それよりも、あなたが憧れる話し手を研究し、その人のように話してみることに意識を向けましょう。また、訛りなどは、個性として受け入れるのも一つです。
<上司や偉い人の前や女性が相手だと話せない。>
症状:相手のステータスが上位だったり、女性の前だと、相手の評価が気になり、テンパってしまう。ミスを犯してはいけないと考えて、結局金縛り状態。思っていることを伝えられない。
診断:相手をうかがってばかりいて、人によって言葉遣いや態度を変えすぎていませんか? 評価や気持ちは相手のもので、自分にはコントロールできないもの。過度に相手に合わせることはやめて、自分の軸を定め、誰に対しても振る舞いを一定にすることが改善につながります。