「小池陣営は内田氏が幅を利かせる東京都の警察行政を警戒し、選挙後の取り締まりの狙い撃ちを恐れている。公職選挙法は複雑で、新人候補は違反を犯しやすい。都民ファーストの会の公認が現職や元職の議員が中心になっているのも、そのような事情があるからだ」(小池陣営幹部)

本誌では、内田氏が一部の記者だけに語ったオフレコのメモを入手した。都民ファーストの会が警視総監の長男を千代田区の公認候補としたことを問われた内田氏はこう答えている。

「うーん、警視庁はどうするんだろうね。親父(建史氏)とはね、オウム(事件)のときに補正を組んだ。資材置き場とかなんとかで、急な対応を必要としていたから、(予算を)かなり増やしてあげた。そんなことがあるから、警視庁もいろんな意味で都議会自民党を頼りにしても(らっているはずだ)……」(※( )内は編集部による補足。)

樋口高顕氏の父親、建史氏は東京大学法学部を卒業後、警察庁に入庁し、11~13年1月まで警視総監を務めた。警察官僚時代は、DNA型データベース、携帯電話の本人確認、防犯カメラを使った捜査を実施し、新しい仕組みをつくり上げてきた。その後、14年から現在までミャンマー大使を務めている。ミャンマー大使就任には、菅義偉官房長官が大きく関わっているという。

「現ミャンマー大使である樋口建史氏は、官邸との強いパイプがある。小池知事が国政へ参画していく布石と捉えていいのだろう」(官邸関係者)

公認を受けた樋口高顕氏を直撃した。

「父は出馬に反対していましたが、たった一度の人生だからと最終的に認めてくれました。また特定の個人を貶めるべきではないというアドバイスもありました。私は地元の皆さんに寄り添った政策を正々堂々訴えていくつもりです」

(プレジデント編集部=写真)
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