ドンが打ち明けた警察当局への影響

小池百合子東京都知事の率いる都民ファーストの会は、3月9日、東京都議会議員選挙(7月2日投開票)の千代田選挙区の公認候補として、第89代警視総監・樋口建史氏の長男で小池氏の元秘書・樋口高顕氏を擁立すると発表した。警察と関係の深い人物の息子(ボン)を擁立することで、有権者に利権の一掃を訴える狙いがあると言われている。

体調不良を理由に、都議選への不出馬を表明している内田茂氏。

小池陣営の標的となっているのは、前自民党東京都連幹事長で「都議会のドン」の異名をとる内田茂氏(千代田区選出)だ。

2013年6月の都議選公示日前に、内田氏は悪質な公職選挙法違反の疑いをかけられている。自身の選挙区の千代田区内で、ビール券40枚を配布したのだ。東京地検は、「選挙に関する寄附」と認定する一方、「金額が少ない」という理由で不起訴処分とした。ビール券という事実上の金券を配布する暴挙に出ても、お咎めなしという結果に、警察が内田氏に手心を加えたのではないかという批判が出た。