▼新聞は「紙」で最低2紙

ゴールドマンなどの投資銀行では、世の中の動きを見極める「マーケット感覚」が重視される。バンカーに限らず、ビジネスマンであれば、世間の動きに対して自分なりの意見を構築する力も必要だ。

たとえば、新聞でのニュース記事の扱いは各社異なるのが一般的。これは、新聞社ごとの重要度の判断によって、記事の大小がつけられるためだ。あるニュースがどの程度の大きさで取り上げられたかを把握するのは、重要なポイント。なぜなら、記事の大小は世の中の反応を測る指針にもなるからだ。ただし、オンライン版のニュースでは、扱いが並列になりがち。トピックスの扱いの大小を把握するためにも、新聞は「紙で最低2紙」読もう。紙面を比較し、扱いに大小がある場合には、その理由を考える。

この習慣が、自分の意見をより骨太にするのに役立つはず。オンライン版は専門領域の情報収集に役立つので、自分の領域を広げるためにも、紙と併用するのがお勧め。

▼外国人流「握手」で印象アップ

グローバル化が叫ばれている昨今、どんな企業でも外国人とのビジネスが一般的になる日も近い。

日本では、初対面ではまず名刺交換するのがが当たり前。しかし、外国人にとって名刺は、単なる連絡先カード。日本人のように名刺交換にエネルギーを注ぎ込む発想はあまりないので、注意したい。

外国人が大切にするのは、第一印象。名刺の確認に夢中になり、相手の目を見ないのでは「自信のない人」と評価されてしまう。外国人とはまず「握手」で対応を。相手の目を見て、笑顔で手を差し出し、しっかりと握り、ファーストネームを伝える。あくまでも2秒間、力強く握ることが大切。握手に成功すれば、あなたの第一印象はグンとアップする。

▼「すみません」より「ありがとう」

欧米人は、どんなときでも実にスマートに「Thank you」を口にする。感謝の意を自然体で言える人は、自信にあふれた印象を与える。逆に「すみません」が口グセの人は、どこか自信なさ気な印象に見える。

日本語の「すみません」は、時に「ありがとう」の意味も持ち、便利。しかし、感謝の意を表すときには、少々言葉足らずだ。できる人ほど、どんな小さなことに対しても「ありがとう」と口にする。

まずは「すみません」を「ありがとう」と置き換えることからはじめよう。謝罪は、「申し訳ございません」と丁寧に。自然体で「ありがとう」と言えるように練習したい。

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