●苦手なものは脇に寄せ、下げてもらう

あらかじめ苦手を伝えられず、出てきてしまった場合や、満腹でこれ以上入らないときには、店の人に一言断りを。食べ終わりか途中なのかがわかりにくいときは、器を脇に寄せるとよい。

●姿勢が悪いのは非常に格好が悪い

食べるときに顔を器に寄せると猫背になってしまう。背筋を伸ばし、常に姿勢がよく見えるよう心がけて。それだけで印象が変わる。

●器を楽しむのも和食ならでは

陶磁器や漆器など、料理に合わせた器を愛でるのも和食の楽しみ。高価なものも多いので、眺めるときはあまり上にあげたりせず、しっかりと両手で持って大切に扱おう。

●手ふきが出たら、手を使って食べてよいサイン

料理にレモンなどが添えられてきたときや、箸だけでは食べにくいときには、おしぼりが出されるので、遠慮なく手を使おう。

「懐石」と「会席」はどう違う?

「懐石」は、茶事から生まれた料理で、刺激の強い濃茶をいただく前に、一汁三菜の軽い食事でお腹を整えるために生まれたとされる。一方、「会席」は酒を楽しむための料理で、宴席や冠婚葬祭の場で広く供されるが、現在では店によって懐石も会席も、はっきりとした区別がしにくくなっている。「辻留」では裏千家流の本式の茶懐石をベースにしながら、献立や順序などを少し変えることで、酒にも合う日本料理として楽しめる仕立てにしている。

懐石 辻留
東京都港区元赤坂1-5-8 虎屋第二ビル地下1階 TEL/03-3403-3984
営業時間/12:00~14:00、17:00~21:00 日休 個室4室80席
(鹿野真砂美=構成 浜村多恵=撮影)
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