浮き彫りになった「行動量」の違い

学習意欲について、「最も学びとなるものは何か」と質問したところ、年収2000万円以上と500万円台の約6割が「人との交流」と答えた。年収の低い人のほうがパーティや会食などの機会は少ないはずだが、このような結果が出たのはなぜか。

「人との交流と一言でいっても、最近は『読書会』や『朝活』など、気軽に参加できる新しい交流の機会が増えてきています。そのような場に参加し、学び合えることを実感した人が増加したことが、アンケート結果に反映されているように思います」

ただし、実際に勉強している人の数は収入によって大きな開きがある。

「仕事以外の時間に勉強している」と答えた人は、年収2000万円以上で69.2%、年収500万円台で41.2%だった。また3カ月に1回以上セミナーや勉強会に参加する人は、年収2000万円以上で過半数の53.2%だが、年収500万円では31.5%だった。収入の高い人と低い人の行動量の差が浮き彫りになった結果といえよう。

「学ぶ習慣を持っているかどうかが、行動量の差、そして収入の差につながっています」