10%:この数字の意味は?
――手取り月収に占めるこづかいの理想的な割合

夫婦のこづかいを合わせて手取り月収の10%が目安。なお2011年のサラリーマンのこづかいは平均3万6500円で4年連続のダウン(新生フィナンシャル調べ)。

真似したい節約ワザ
――「携帯は一家に1台!」政策

通信費の節約は、家計の大きな課題。固定電話や携帯電話、プロバイダ料金を含めた通信費は手取り月収の5%以内に抑えたいが、大幅に上回っているケースも少なくない。そこで、誰もが持っている携帯電話の必要性を改めて考えてみたい。仕事上の連絡を受けたり、外出時の緊急連絡用には当然必要でも、外出先でネットを使う必要はないかもしれない。自宅にいることが多い専業主婦なら、携帯電話はなくてすむ可能性もある。子供に持たせるのも、高校生になってからで十分。“携帯は一家に1台”と割り切るのも1つの考え方だ。

「危険家計」への落とし穴
――「一生賃貸が得!」幻想

「持ち家か賃貸か」という問題を考えるとき、「老後の住まいをどうするか」は重要な要素になる。持ち家の場合、ローンが終われば毎月の住宅費は大幅に減り、老後の生活が楽になる。一方、家を持たなければ家賃負担が一生続く。年金だけで家賃を払うのは厳しいので、その分、老後資金を多く準備しておかないといけない。もしくは、老後は家賃の安い地方に住んだり、格安の中古住宅を買うといった方法を検討する必要がある。もし親から家を相続できるなら、老後の住まいとしてアテにするのは合理的な選択だ。

北見久美子
ファイナンシャル・プランナー、消費生活アドバイザー。個人相談や雑誌のマネー相談など、これまで数千件の家計を見てきた。生活者の視点で提案と情報を発信。
(ファイナンシャル・プランナー、消費生活アドバイザー 北見久美子=家計診断 PIXTA=写真)
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