開成の留学支援体制はなんと生徒発信!

開成の校長に就任することが決まったとき、まず真っ先に考えたのが、「若いうちに海外に出ることで得られる力は計り知れない。だから、海外の大学に進学しても苦労しない、留学レベルの英語力を早く生徒たちに身に付けさせるため、開成の英語教育強化の手伝いをしよう!」ということでした。私が開成で学んでいたころの英語教育は、ご多分にもれず受験英語でしたから、使える英語教育に進化してほしいと思っていたわけです。ところが、久しぶりに開成に戻ってびっくりしました。英語教育のあり方は、すでに昔とはまるで変わり、進化していたのです。

ネイティブの教員は常勤が2人、非常勤が6人いて、日本人教員も英語ができる人ばかり。本格的に海外大学を希望する生徒に向けて、平日の放課後に「7・8限目英語特別講座」を高1から設けています。ネイティブの教員によるディスカッションや小論文(エッセイ)の書き方と添削、そして留学情報の提供なども行っています。

こうした体制になったきっかけが生徒発信だったと聞いて、さらにびっくりです。先ほど話した塩野さんや笠井さんたち、13年卒業の海外大学進学組の生徒たちが中学生のとき、「自分たちは将来海外に留学したいので協力してほしい」と申し出たそうで、「そういうことならば」と、学校側も支援体制をどんどん拡充していったとのこと。私の前任の、柳沢幸雄校長の時代です。

(構成=田中義厚 撮影=市来朋久(野水先生)、キッチンミノル(生徒))
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