老いる苦しみを避けることはできない

義父の最期を看取って、お葬式を終えたお嫁さんの顔は実に穏やかでした。「私の人生は何だったんでしょうね。お嫁に来てからずっと、子育てと介護でした」と言う微笑みは仏様のよう。

私はただ手を合わせ、涙を流すことしかできませんでした。

また別の男性は、実のお母さんを介護の末に亡くしました。体は元気なのに認知症が進み、タクシーに無賃乗車して遠い街に行ってしまったり、銀行の暗証番号を間違えて口座にロックがかかってしまったり、階段から転げ落ちて大怪我をしたり……。