「暴落時こそ冷静に」という12年前の教訓

私には2008年のリーマン・ショックの大暴落とそれを乗り越えた経験があった。世界中の金融機関や有識者たちが冷静になるよう情報発信していたし、私も、保有資産全体のリスク水準が自分のリスク許容度の範囲内であることをいつもどおり確認したうえで、感情的な売買は控えようとブログやSNSで機を捉えて呼びかけた。

過去の経験から、こういった危機的状況でパニック売りをしてしまうことが最も損失を確定させる行動だということを肌身で感じていたからだ。

SNS上では、暴落に対して強い不安を感じて感情的な投稿をする人も現れた。米国市場が引けた朝、真っ赤なヒートマップの画像や鋭く下がる折れ線グラフを毎朝SNSに投稿し、周囲の注目を集めている人もいた。恐怖心が最高潮に達しているときこそ、冷静さが求められるのだが、それが最も難しいときでもある。